いま ぼくに残されたものは
この指と この生命と (生命/いのち)
体の傷が割れて 泪が滲むけれども
冷たい風に 痛みが沁みて ぬけがらのように
いま ぼくに光るものは なにも見えない
泥なかに もぐりこんだ 虫がうごめく
あなたの力を 借りて 飛ぶ
鳥のように ぼくも 飛べる?
沈みすぎた 体は 重く
重い心は つぶれた蜘蛛
指のまに かける 生命は
あなたの声に 生きる 生きないを
からませる 指のまを 舌が這い
ぼくの苦しみを やわらげて
光が 降る 沼の底に
見える ぼくの …michinari
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