
明日を見る 眼に
泪が 光る
ふりかえる 遠く 過ぎ去る 哀しみへ
ぼくは 庭へ出てみた
スイートライムの花は 咲くだろうか
雨が落ちてくる
木々の芽は 思いを閉じこめたままに 黙し
雨粒のなかに ぼくの未来を 映す
明日を見る 眼は
泪に かがやいてmichinari
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「なにか 残すことは あるのか」
うねる ことばは
ぼくの 脳髄を 刺した
首を そらしても 痛みは青黒く
自分の空が 見えない
遠く 考えたかたちの 接点は
ぼくの 手のひらに ある
頭をめぐる 反ことばは
ぼくの 脳髄に 甘さを見せた
一瞬 光のような 回転が
闇から堕ちて ぼくは このぼくは
腕は 振り下ろされて ばらばらに
壊れて 散った かけらだ
「なにか 残しておくことは あるのか」
最後のことばは ぼくの このぼくの
考えと かさなって 美しい
リボンに 結んで 捨てた
過去は 脳の奥深くに ひそむ
きっと 心 強く 黙して行なえば
過去が この先への 贈りものと
知っている 空は 見えないことで
ぼくに 教えているんだ
ぜったい ということばが あるのなら かならずという
考えが ぼくを 支配する
今 ここに 眠る青白い ことばたちは
堕ちてくる 一瞬の展開に 舞う
ひらひらと 花びらは 舞い
考えのなかに 空がかさなるように
ぼくは はじめるんだ ぼくは
回転して くるくると 飛翔したmichinari
おくりもの
散歩道
小さな手で摘んだ花 花束にして
差し出したあなたの瞳が忘れられない
心の宝箱に
大切にしまってある小さなおくりもの
It's remained me of..........小さな花sur
ぼくは誰かに 贈りものをする
贈りものは 命を吹きこまれて
その人に届き ぼくの心を 伝える
時はいつも おなじ方向に流れるけれど
贈りものは 時をさかのぼらせて
あの時の 頁をよみがえらせる
贈る人 贈られる人 それぞれの
一瞬の ときめきを
その贈りものは 見つめているmichinari
つかの間の 想いが
沈黙している
あなたのいない ここは
ぼくが 帰る場所に
似ている
光る風も 過ぎる人々も
指先で あわせた
ぼくは あなたに
しずかに 似せた 場所を
この場所を
そして 遠く
泪する michinari

photo/sur
舞い降る雪
頬をかすめすぎていく
時を間違えたように すべては姿を変え
覆いつくす
追いついたと思えば また消えていく
音のない この空間に
ただ 佇むことしかできない
心の秤が 壊れてしまわないうちに
降り積もる雪に
閉ざしてしまおう
fleeting......
ヒラヒラ舞い降る 雪の日にsur
青は はばたいて ぼくの 心になった
だから 心は はばたくことを 知っているんだ
どんなにひるがえる 白い 風の波にも
ぼくのつばさは とけるように はばたいて 向かう
いま ふたつのかなしみを 知ったぼくは
あなたのそばへ 行く
鉄のつばさに 自らを変えてしまった あなたは
自らの心に 飛べない重りを とりつけたんだ
どんなにあなたが 苦しかったのか
ぼくには わかった
かすかに残る あなたのくちびるの
笑みを ぼくはさがした
奇蹟は 見えない糸だと あなたは言う
ぼくもいつか あなたのことばを 感じて
はばたきを とめた でも いまは
青が ぼくの眼を射て 青が
心になった そのとき すべてが回転して
あなたを導く 鳥にぼくは なった
あなたの手のなかにある 青い はばたきの 光を
ぼくがそこにいると
信じて
向かう その方向に
あなたの 見える糸が
あるmichinari