
空を 見ていると いつも思うことがある
青を ずっと眼にしてきた人々は 眼の奥底に
青を 宿したのではないかと
手をかざすと いくつもの青となって
ぼくの そばにあるものが 遠ざかり
まぶたを閉じると 灰紫色の天幕がおりて
遠くにあるものを とらえようとする
ふたたび 眼を開くと 青は
かなわない想いが かなうように思われて まぶしく
雲の動きにそって 流れていくぼくが いたmichinari
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静寂のゆくえ
ぼくは いつものとおり 森のはずれから 川をこえて
ひろい 静寂へ 向かった
ぼくの 心は 波立ち その先の大気のふるえを 感じた
いままで 見えていたものが 消え 眼は 不安げに
またたくけれども 光の流れが ぼくの心を 救う
一本の木は たしかにそこに あったのだから
その木の 幻に 静寂が宿っているように ぼくは
立ちどまったmichinari
真っ白な霧に包まれた森に足を踏み入れた。
前も後ろも乳白色、空気の息遣いが伝わってくる。
大きな木のシルエットがぼんやりと見えるだけ。
何層にも積み重なった霧の中、
太陽でさえ、その威容が届かない。
鏡ほどの輝きもない。
静寂というものが目に見えるとしたらこんなものかなと思う。
一瞬、霧が晴れた。
さっきまでの幻想はどこへ…Keiko わたし自身が 無くなってしまったかと
そんなふうに 霧の中に たたずむ
お~~い
わたしはどこ??
乳色に 同化してしまったわたしの声は
いったいどこから聞こえるの
ささやくように 遠くで聞こえる川の音
わさわさと わたしをゆらす木々の音
その音の源に わたしが生まれる場所がある hitomi 突然の雨
スコールみたいなこの雨
遠くの空は明るいのに、、、
ipodと しばらく雨宿り
曲は forever mine
だから あなたにメールした sur
まっすぐ歩いて
どこへ 行くのでしょう
その先の 曲がり角に立って
雨に打たれて 唇を噛んで
あなたは その先の先へと続く道に
ふりかえらずに 進んで行く
川面の青と 雨の青と
いつかはそうだったはずの空の青と
そして今は透きとおるように青いあなたの心と一緒に。hitomi
ぼくは 歩いていた
そんなに遠くへ 行くつもりは ないのだけれども
足を まっすぐに伸ばして 歩いていく
川ぞいの道は 雨がかたむいて ぼくを打つけれども
道の水たまりが ぼくの歩みを はねかえそうとするけれども
傘はこまかく揺れて ぼくの心を ふるわすけれども
ぼくは まっすぐに 歩いていた
ときおり 通りすぎる風に
ふと 顔をあげると
強く降る雨は
ほほを流れて くちびるのすきまに 消えていく
ぼくは さらに強く くちびるをむすんだ
まっすぐに歩くために
川面の鳥が 青く 見える
心は しずかに 押しだされていった michinari
出会う
雲と 光の 出会いを 見つめていた ぼくは
遠い空に 風の 生れくるようすを 想っていた
灰青い 風のなかを 自由に 飛ぶ光と
月の 手に とらわれて 薔薇色の花になる 雲と
その出会いは 劇的に ぼくの世界を 支配したmichinari
あなたの(なまえ)を
知らなくて・・・・
ごめんなさい
ひろーい花畑から
はずれたあぜに
ひそやかに咲いていた あなた
育てられ 愛でられて揺れる花たちの
傍らに
小さな光だけを集めて
咲いていたあなた
そこがあなたの居場所
神さまが決めてくださった場所
あなたとわたしの出会った場所
わたしは あなたの
あなたはわたしの
(なまえ)を知らないけれど
そこが
ここが
わたしたちの場所 hitomi