

朴の木の香りに包まれて…
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☆第1回オールドローズ展『古薔薇展(こそうびてん)』より
山口市・ギャラリーナカノ 平成2年(1990)
◆今から23年前のこと、日本で(たぶん)初めての、
オールドローズ中心の展示会を開きました。
津和野の池坊花師・小川次郎先生、広島の薔薇研究家・岩田光氏の協力を得、
日本における古典薔薇の黎明期に、ささやかではあったのですが、
その魅力を少しでも伝えたいと、開催しました。 ◇左から、Alberic Barbier/アルベリック・バルビエ ランブラー(モダーンローズ)1900
Leda/レダ ダマスク 1827
Zigeuner Knabe/チゴイネル・クナーベ ルゴサHy(モダーンローズ)1909
Buff Beauty/バフ・ビュウティ ハイブリッドマスク(モダーンローズ)1939★厳密には、1867年発表のハイブリッド・ティ「La France」以前のものをオールドローズと定義しますが、1900年周辺以前の古い系統を受け継いだ薔薇も、ここでは含めています。ゆえに「Heritage Rose」(歴史遺産的薔薇)という呼び名がもっとも当てはまるように思います。★少しずつ、薔薇展の画像を(ネガプリントをスキャンしながら)UPいたしますね。
☆dry Modern Roses 2
冬の陽の、あたたかさを知って、
そっと、手を差し伸べてみる。
薔薇への想い、強くて… ☆dry Modern Roses with Hagiyaki
萩焼~michianri作
歴史上の薔薇が、物語る時、
淡い光に満ちた、マルメゾンのその部屋の、
柱と柱の間にたたずむ、影の、
絹の靴先が、物憂い輝きを発する、
瞬間のように… ☆dry Charles de Mills in bookcase
シャルル・ドゥ・ミルのドライと、ビーズを入れたクロッカスの球根網…
冬は、薔薇の事を思って、過ごすのが好き。
薔薇に似せた、小物を本箱のなかから取り出して、
薔薇の本を広げ、
小川さんの庭の、冬薔薇の棘の美しさを、
思い出してみる。 ☆林檎薔薇・梨薔薇
林檎と梨を輪切りにして、干します。
乾いたら(なかなか完全には乾かないのですが)薔薇の花のように。
香りのオイルをしみこませて、防虫剤の上で保管。
10年以上経ちます。
柔らかいのに腐らない、かびない、不思議!
冬の薔薇はなぜ、可憐?
香りも寒さでとまどっている?
伏せた顔は、優しくて、
無言のぼくを、微笑ませてくれる… ☆Rosa ×odorata/Tea Rosa~天人薔薇
ぼくが「天人薔薇」と名づけました。
古くからあちらこちらの民家に咲いていて、
香りも、少しお砂糖を入れた紅茶の香り。
ヨーロッパに渡った、オドラタよりもやや花弁が少ないのですが、
同じ系統かと。